酷刑―血と戦慄の中国刑罰史 (徳間文庫)



酷刑―血と戦慄の中国刑罰史 (徳間文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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良書

中国の歴代の酷刑について纏めた本。酷刑の歴史・種類・関連エピソードが豊富なのに驚かされる。こういった死刑や拷問を扱った本は多いがこの本はむやみにグロさを強調したものでもなく、かつ単なる情報の羅列に終わった退屈なものでもない。何度も読み返したくなるような面白さを持っている。快楽主義から酷刑を乱用した支配者もいれば国を治めるために酷刑を利用した支配者もいるが人治国家の恐ろしい部分を垣間見せてくれる。読んだ後には現代に生まれて本当によかったと思うこと請け合い。
人間の持つ暗部を歴史で検証

故宮博物館で素晴らしい青銅器、陶器、玉器、彫刻などの美術品を見て、中国人の美意識の高さに感動した後本書を読むと、彼らの有する心の裏面を知り複雑な思いに捕われる。人に苦痛を与えるためにこれほどまでに工夫がなされ、苦痛を与えることを楽しむ人々がおり、またそれを見て喜ぶ大衆がいることは驚くべきことである。古今東西を問わずどこでも似たような刑罰が行なわれて来た事は歴史上の事実であるが、この本では多くの資料を基にしており、単なる暴露趣味とは一線を画している。神である皇帝は廷臣、民衆にたいし、廷臣はそれぞれの配下や民衆に対し、法律によらずとも気まぐれ、一時の怒り、極端な場合には娯楽として過酷な刑罰を加えて来た。いつも最大の被害に遭うのは民衆である。刑罰そのものは過酷であったが、賄賂と汚職が日常茶飯事の日本の状況を見ると、北宋の太宗による「収賄罪の官吏には、腕を切り落としてさらしものにした後斬首せよ」という発令に魅力を感じる人も多いであろう。事実今日の中国では邦貨20万円相当以上の収賄を受けた官吏は死罪と決まっているそうである。
刑罰から知る中国史でした

中国の深さと怖さと徹底さに触れることができ、刑罰とは何かを知る上でも大変参考になった。また、もし私の愛する人が殺されたら、犯人はこの本にある刑罰から選んで処したい・・・と、感じるほど刑罰方法は豊富でした。
きわめて興味深い本です。

単行本で読んだ時から、これはなかなか「面白い本ぢゃ」と思ふて居りました。近年、中国の刑罰や拷問に関する著作が次々に上梓されて居るのは、まことに喜ばしき限り。とりわけ本書は肉刑を中心に、処刑法ごとに文章のみで記述する体裁をとって居り、その逐一が興味深い内容となって居ります。

この中の「去勢」や「毒殺」「食人」などの主題は、それのみにて各々一冊づつの書物が編めるのでは無いか、と思ひます。この次は是非とも、これらをテエマとする本を、おのがじし別冊として上梓して戴き度く存知ます。



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